江南の江蘇省南通県一帯は、前々から山村の民謡の里として知られている。農民たちはありあわせの材料で楽器をつくる。小さいスキのとっ手に使う細い竹の上端に十二の銅のたがをまいて丸い穴をあける。それから吹き口に金属筒をとりつけると、尺八に似た楽器の鋤簫ができあがる。野作業のあいま、憩いのひとときを利用して、随時に演奏できる。この鋤簫は独奏もできるし、また民謡の伴奏にも使える。鋤簫のつくり方と装飾もなかなか...
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江南の江蘇省南通県一帯は、前々から山村の民謡の里として知られている。農民たちはありあわせの材料で楽器をつくる。小さいスキのとっ手に使う細い竹の上端に十二の銅のたがをまいて丸い穴をあける。それから吹き口に金属筒をとりつけると、尺八に似た楽器の鋤簫ができあがる。野作業のあいま、憩いのひとときを利用して、随時に演奏できる。この鋤簫は独奏もできるし、また民謡の伴奏にも使える。鋤簫のつくり方と装飾もなかなか...