現行の『紅楼夢』は第八十回までが曹雪芹の作で、残る四十回は後人の補作であるとみられていた。ところが中国紅楼夢学会の徐恭時理事は、このほど曹雪芹の『紅楼夢』は全部で百十回あったという見解を発表した。そして散佚した後の三十回を補い、一回ごとの荒すじと、人物の結末を書いた。徐氏の学術成果は、紅学界の反響をよびおこし、「一家の言ではあるが、その学術価値は低く見てはならない」とみなされている。同氏の想定によ...
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現行の『紅楼夢』は第八十回までが曹雪芹の作で、残る四十回は後人の補作であるとみられていた。ところが中国紅楼夢学会の徐恭時理事は、このほど曹雪芹の『紅楼夢』は全部で百十回あったという見解を発表した。そして散佚した後の三十回を補い、一回ごとの荒すじと、人物の結末を書いた。徐氏の学術成果は、紅学界の反響をよびおこし、「一家の言ではあるが、その学術価値は低く見てはならない」とみなされている。同氏の想定によ...