「清明上河図」は、中国画壇の逸品といってよい。それは、八百年前の北宋の都汴京(べんけい)(今の河南省開封市)東郊の虹橋一帯の風光と民俗を、こと細かく描いている。作者は宋人の張択端。歴代の鑑賞家はこの絵に題してある「清明」についてなんの疑問も抱かなかった。したがって画面に展開されているのはもちろん春の景色ということになる。ところが、最近、開封市の宋史を研究している一中学教師が、この絵は、春の景色を描...
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「清明上河図」は、中国画壇の逸品といってよい。それは、八百年前の北宋の都汴京(べんけい)(今の河南省開封市)東郊の虹橋一帯の風光と民俗を、こと細かく描いている。作者は宋人の張択端。歴代の鑑賞家はこの絵に題してある「清明」についてなんの疑問も抱かなかった。したがって画面に展開されているのはもちろん春の景色ということになる。ところが、最近、開封市の宋史を研究している一中学教師が、この絵は、春の景色を描...