南越王金印に秘められた謎

十八世紀に日本で漢倭奴国王金印が発見され、中日友好の悠久な歴史が確実な物証で示されたことは、現在もなお一つの佳話となっているが、最近、中国では南越王金印が発見され、二千百年前の、南方古代国家の歴史の秘奥を示すものとして、大きいニュースとなった。金印が出た一九八三年の秋、広東省考古工作隊は広州の象崗山で巨石をたたんで造った漢代の墓を発見したが、嶺南地区では未曽有の規模のもので、これが誰の墓なのか歴史...