グラフ〈書道鑑賞〉もどうぞ章草は後漢時代に流行した書体である。隷書から移り変ってきたもので、後漢の章帝(七六~八三)の時に朝廷の公文書として使用された。章草とのちの今草との違いの主な点は、章草は隷書の跡が残っていて、字が独立し、続け書きされていないところにある。前漢の文字学者史游は、章草体でその著『急就章』を書き、後世·章草書家のトップとみなされた。今月号のグラフにのっているのは、近世の王世鏜の章...
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グラフ〈書道鑑賞〉もどうぞ章草は後漢時代に流行した書体である。隷書から移り変ってきたもので、後漢の章帝(七六~八三)の時に朝廷の公文書として使用された。章草とのちの今草との違いの主な点は、章草は隷書の跡が残っていて、字が独立し、続け書きされていないところにある。前漢の文字学者史游は、章草体でその著『急就章』を書き、後世·章草書家のトップとみなされた。今月号のグラフにのっているのは、近世の王世鏜の章...