劉希夷(六五一~六七九)は字は延芝、初唐の詩人で、史書には、容姿端麗、談笑を好み、琵琶をよくし、斗酒なお辞せず、落魄すれど小事に拘泥せず、とたたえられている。暮秋の頃、残花を見ながら酒を飲んでいると、突然、西風が吹いて、花と枯葉を吹き落とした。この情景に感じるところのあった劉希夷は「今年 花落ちて 顔色改まり、明年花開きて また 誰か在る」という詩を作った。しばらくは、大満足で吟誦し、写実的で深い...
Please login first!
劉希夷(六五一~六七九)は字は延芝、初唐の詩人で、史書には、容姿端麗、談笑を好み、琵琶をよくし、斗酒なお辞せず、落魄すれど小事に拘泥せず、とたたえられている。暮秋の頃、残花を見ながら酒を飲んでいると、突然、西風が吹いて、花と枯葉を吹き落とした。この情景に感じるところのあった劉希夷は「今年 花落ちて 顔色改まり、明年花開きて また 誰か在る」という詩を作った。しばらくは、大満足で吟誦し、写実的で深い...