中国では慶事には、必ず威勢よく爆竹を鳴らしておめでた気分をいっそう盛りあげる。これは古くからの習慣で、梁朝(五二九~五五七)の宗懍が書いた『荊楚歳時記』には、楚人には昔から「春節(旧正月)の日に庭で爆竹を鳴らして悪鬼を追い払う」習慣があると記載されている。最初のころの爆竹は、その名の通り乾いた竹を燃やして音を響かしたものだ。唐代(六一八~九〇七)になると、この竹にも加工するようになり、一応の規格も...
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中国では慶事には、必ず威勢よく爆竹を鳴らしておめでた気分をいっそう盛りあげる。これは古くからの習慣で、梁朝(五二九~五五七)の宗懍が書いた『荊楚歳時記』には、楚人には昔から「春節(旧正月)の日に庭で爆竹を鳴らして悪鬼を追い払う」習慣があると記載されている。最初のころの爆竹は、その名の通り乾いた竹を燃やして音を響かしたものだ。唐代(六一八~九〇七)になると、この竹にも加工するようになり、一応の規格も...