北宋の詩人欧陽修(一〇〇七~一〇七二)が滁州(今の安徽省滁県)の太守だったころ、よく友人と琅琊山の亭で酒を汲み詩を作った。そうして、日が沈むころにほろ酔いで山を下って家に帰るのが常だった。ある日、欧陽修はまた友人と琅琊山に登ったが、目の前の美しい景色に思わず嘆息した。「なんとしたことだ、こんなに美しい所を、どうしてこれまで気がつかなかったのか」と、「滁州の四面に山あり、東はすなわち烏竜山、西はすな...
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北宋の詩人欧陽修(一〇〇七~一〇七二)が滁州(今の安徽省滁県)の太守だったころ、よく友人と琅琊山の亭で酒を汲み詩を作った。そうして、日が沈むころにほろ酔いで山を下って家に帰るのが常だった。ある日、欧陽修はまた友人と琅琊山に登ったが、目の前の美しい景色に思わず嘆息した。「なんとしたことだ、こんなに美しい所を、どうしてこれまで気がつかなかったのか」と、「滁州の四面に山あり、東はすなわち烏竜山、西はすな...