明朝は中国書道史の新旧の過渡期である。皇帝の愛好と肩入れで、法帖学が大いに興り、行·草が普遍化し、有名な書家はもとより文人墨客も趣のあるよい字を書くようになった。今回は茅を束ねて毛筆代わりにした大書道家の陳献章をご紹介する。陳献章(一四二七~一五〇〇)はあざなを公甫、石斎と号し、晩年には石翁と号した。広東新会県の人。白沙里という村に住み、門人は白沙先生と尊称した。それで、また白沙子とも号した。正統...
Please login first!
明朝は中国書道史の新旧の過渡期である。皇帝の愛好と肩入れで、法帖学が大いに興り、行·草が普遍化し、有名な書家はもとより文人墨客も趣のあるよい字を書くようになった。今回は茅を束ねて毛筆代わりにした大書道家の陳献章をご紹介する。陳献章(一四二七~一五〇〇)はあざなを公甫、石斎と号し、晩年には石翁と号した。広東新会県の人。白沙里という村に住み、門人は白沙先生と尊称した。それで、また白沙子とも号した。正統...