唐代の詩人賈島(かとう)(七七九~八四三)は「苦吟詩人」といわれ、句を練りに練って寝食を忘れるというタイプであった。ある年の秋、賈島がやせたロバにまたがり、都·長安の大通りを歩いていると、秋風に吹かれて枯れ葉がいっせいに降りそそいできた。詩興のわいたかれは、思わず、「落葉...
Please login first!
唐代の詩人賈島(かとう)(七七九~八四三)は「苦吟詩人」といわれ、句を練りに練って寝食を忘れるというタイプであった。ある年の秋、賈島がやせたロバにまたがり、都·長安の大通りを歩いていると、秋風に吹かれて枯れ葉がいっせいに降りそそいできた。詩興のわいたかれは、思わず、「落葉...