新婚夫婦が結婚式場へ向かうと、これを迎えて若い男女が、穀物、豆、草をまぜたものを二人にふりかける。これは中国人の結婚式で欠かせない行事の一つだった。「撒谷(穀)豆草」といわれるこの習わしは、かなり古くからのもので、史書によると漢代(前二〇六~二二〇)にはじまったものらしい。漢のころ、京房という者が娘を翼奉の息子にめあわせることになった。いよいよ婚礼の日、京房は翼奉にいった。「きょうは、どうも日がよ...
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新婚夫婦が結婚式場へ向かうと、これを迎えて若い男女が、穀物、豆、草をまぜたものを二人にふりかける。これは中国人の結婚式で欠かせない行事の一つだった。「撒谷(穀)豆草」といわれるこの習わしは、かなり古くからのもので、史書によると漢代(前二〇六~二二〇)にはじまったものらしい。漢のころ、京房という者が娘を翼奉の息子にめあわせることになった。いよいよ婚礼の日、京房は翼奉にいった。「きょうは、どうも日がよ...