『宋史』孝義·朱泰伝にこんな話が載っている。湖州の武康(今日の浙江省北部)に朱泰という者がいた。家が貧しく、毎日、山で薪をとり、町へ売りにいって暮らしをたてていた。ある日、まだ夜が明けないうちに山へいき、日が昇ってくるまで薪をとっていたが、疲れたので、大木によりかかって休んでいるうち、いつのまにか眠ってしまった。そこへ獲物を求めて虎があらわれ、朱泰をくわえると、山奥にむかって走りだした。目をさまし...
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『宋史』孝義·朱泰伝にこんな話が載っている。湖州の武康(今日の浙江省北部)に朱泰という者がいた。家が貧しく、毎日、山で薪をとり、町へ売りにいって暮らしをたてていた。ある日、まだ夜が明けないうちに山へいき、日が昇ってくるまで薪をとっていたが、疲れたので、大木によりかかって休んでいるうち、いつのまにか眠ってしまった。そこへ獲物を求めて虎があらわれ、朱泰をくわえると、山奥にむかって走りだした。目をさまし...