中国に現存するいちばん古い紙幣は、元の世祖の至元二十四年(一二八七)に発行された至元通行宝鈔である。この紙幣が五月下旬南京で開催された「中国貨幣展」に展示され、古代貨幣の研究者や愛好者の興味を引いた。陳列されたこの紙幣は灰色で、長さ二七·八センチ、幅一八·九センチ、表面の文字はもうはっきり見えない。上端に右から左へ「至元通行宝鈔」と横書きしてある。両側にそれぞれ乾坤の図案があり、その下に花模様で囲...
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中国に現存するいちばん古い紙幣は、元の世祖の至元二十四年(一二八七)に発行された至元通行宝鈔である。この紙幣が五月下旬南京で開催された「中国貨幣展」に展示され、古代貨幣の研究者や愛好者の興味を引いた。陳列されたこの紙幣は灰色で、長さ二七·八センチ、幅一八·九センチ、表面の文字はもうはっきり見えない。上端に右から左へ「至元通行宝鈔」と横書きしてある。両側にそれぞれ乾坤の図案があり、その下に花模様で囲...