本月号の古文物カラーページには、金花銀鎖(金銀でめっきしたじょうまえ。長さ一三·五センチ)を紹介した。これは千二百年前の唐代の遺物で、一九七〇年に西安市の南郊外にある何家村で出土したものである。同時に出土した金銀製の器具は二七〇点に達し、金花銀鎖と銀鎖だけでも二三点に達したのだが、唐代の金銀鎖といえば、こんなおもしろい話が思いだされる。―僖宗治世の頃である。宮廷内は皇帝の命により、辺境将士の戦服作...
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本月号の古文物カラーページには、金花銀鎖(金銀でめっきしたじょうまえ。長さ一三·五センチ)を紹介した。これは千二百年前の唐代の遺物で、一九七〇年に西安市の南郊外にある何家村で出土したものである。同時に出土した金銀製の器具は二七〇点に達し、金花銀鎖と銀鎖だけでも二三点に達したのだが、唐代の金銀鎖といえば、こんなおもしろい話が思いだされる。―僖宗治世の頃である。宮廷内は皇帝の命により、辺境将士の戦服作...