今年の九月、北京人民芸術劇院が、老舎の名作「茶館」をたずさえて、初の日本公演を行なうことになった。半世紀をつづる風俗絵巻「茶館」は、老舎が一九五七年に書いた三幕の戯曲である。舞台は、清朝末期から新中国成立直前までの五十余年間、北京の茶館で、多彩な人人を登場人物に庶民の歴史がくりひろげられる。幕があくと、舞台は、清朝の末期、北京の「裕泰」という大茶館だ。客の入りも上々で、大いに賑わっている。鳥籠をさ...
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今年の九月、北京人民芸術劇院が、老舎の名作「茶館」をたずさえて、初の日本公演を行なうことになった。半世紀をつづる風俗絵巻「茶館」は、老舎が一九五七年に書いた三幕の戯曲である。舞台は、清朝末期から新中国成立直前までの五十余年間、北京の茶館で、多彩な人人を登場人物に庶民の歴史がくりひろげられる。幕があくと、舞台は、清朝の末期、北京の「裕泰」という大茶館だ。客の入りも上々で、大いに賑わっている。鳥籠をさ...