陸游(一一二五~一二一〇)、字(あざな)は務観、放翁と号した。越州·山陰(浙江省紹興県)の人。かれは南宋時代の愛国詩人、出色の書家である。信書や詩巻にその作品の多くが伝えられている。代表作としてここにご紹介したのが「成都を懐(おも)う詩帖」である。紙本のこの詩帖は、高さ三四·六センチ、長さ八二·四センチ、書体は行草書体、故宮博物院の所蔵。七十九歳で致仕してから書いたもので、詩中でかれは四川での壮年...
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陸游(一一二五~一二一〇)、字(あざな)は務観、放翁と号した。越州·山陰(浙江省紹興県)の人。かれは南宋時代の愛国詩人、出色の書家である。信書や詩巻にその作品の多くが伝えられている。代表作としてここにご紹介したのが「成都を懐(おも)う詩帖」である。紙本のこの詩帖は、高さ三四·六センチ、長さ八二·四センチ、書体は行草書体、故宮博物院の所蔵。七十九歳で致仕してから書いたもので、詩中でかれは四川での壮年...