イ(彝)族は中国の少数民族の一つで、四川省の大·小涼山地区に住んでいる。イ族の間では火を尊び、火をよろこぶ。火は吉祥、家内安全、裕福のシンボルである。どの家にも、いつまでも火の消えない「いろり」があり、客があると、そのいろりを囲んで坐り、茶や酒を飲みながら世間話を交わす。いろりのまわりでは不吉な話は許されず、いろりのそばをまたぐことは主人に対する侮辱とみなされる。いろりの火がわけもなく消えることは...
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イ(彝)族は中国の少数民族の一つで、四川省の大·小涼山地区に住んでいる。イ族の間では火を尊び、火をよろこぶ。火は吉祥、家内安全、裕福のシンボルである。どの家にも、いつまでも火の消えない「いろり」があり、客があると、そのいろりを囲んで坐り、茶や酒を飲みながら世間話を交わす。いろりのまわりでは不吉な話は許されず、いろりのそばをまたぐことは主人に対する侮辱とみなされる。いろりの火がわけもなく消えることは...