傅山(ふざん)(一六〇五~一六九〇)は、明末清初の高名な書家兼画家であり、また思想家でもある。山西省陽曲(現在の太原市西村)の人で、字(あざな)ははじめ青竹、のちに青主、別に朱衣道人と号した。彼傅山こそはまことに多才な芸術家と称すべく、詩文、書道、絵画、篆刻ときわめつくさないものはなかったし、書も、篆、隷、行、草、楷のすべてにすぐれていた。早くから晋·唐人の楷書に学び、鍾繇(しようよう)、王義之、...
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傅山(ふざん)(一六〇五~一六九〇)は、明末清初の高名な書家兼画家であり、また思想家でもある。山西省陽曲(現在の太原市西村)の人で、字(あざな)ははじめ青竹、のちに青主、別に朱衣道人と号した。彼傅山こそはまことに多才な芸術家と称すべく、詩文、書道、絵画、篆刻ときわめつくさないものはなかったし、書も、篆、隷、行、草、楷のすべてにすぐれていた。早くから晋·唐人の楷書に学び、鍾繇(しようよう)、王義之、...