『史記』の中にこんな神話が載っている。「黄帝は、首山で採った銅を荊山の麓へ運び、鼎(かなえ)を鋳造した。鼎ができあがると、一匹の竜がひげを垂れてうやうやしく黄帝を迎えた。黄帝は竜の背にまたがる。そして従う群臣后宮七十余人もまたがると、竜は跳び立って……」この神話に出てくる鼎は神に通ずる霊感をもつが、それは、あきらかに、神権の象徴である。それかあらぬか、中国には、昔から「神鼎」という言葉がある。伝説...
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『史記』の中にこんな神話が載っている。「黄帝は、首山で採った銅を荊山の麓へ運び、鼎(かなえ)を鋳造した。鼎ができあがると、一匹の竜がひげを垂れてうやうやしく黄帝を迎えた。黄帝は竜の背にまたがる。そして従う群臣后宮七十余人もまたがると、竜は跳び立って……」この神話に出てくる鼎は神に通ずる霊感をもつが、それは、あきらかに、神権の象徴である。それかあらぬか、中国には、昔から「神鼎」という言葉がある。伝説...