中国の北方では、古代の宮殿やお寺、邸宅など、みな門の内側および外側に目かくしの小壁がたっている。俗に「影壁」とか「影壁墻」、あるいは「照壁」とよばれている。影壁は西周(前一一世紀~前七七一年)の中期に出現した。当時は皇宮の門の内と外に限られ、一般の役人や平民の住む府·宅·院では許されなかった。当時のそれは、宮殿の建物装飾物ではなく、特殊な用途があった。大臣が皇帝に上奏するさい、内影壁と外影壁の間に...
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中国の北方では、古代の宮殿やお寺、邸宅など、みな門の内側および外側に目かくしの小壁がたっている。俗に「影壁」とか「影壁墻」、あるいは「照壁」とよばれている。影壁は西周(前一一世紀~前七七一年)の中期に出現した。当時は皇宮の門の内と外に限られ、一般の役人や平民の住む府·宅·院では許されなかった。当時のそれは、宮殿の建物装飾物ではなく、特殊な用途があった。大臣が皇帝に上奏するさい、内影壁と外影壁の間に...