清朝の前期、康煕(こうき)帝から乾隆(けんりゆう)帝までの百三十余年(一六六二~一七九五)を、史書は「康乾の盛世」という。「康乾の盛世」は、漢初期の「文景の治」(「中国の歴史」第十二回参照―本誌一九七九年十二月号)、唐初期の「貞観の治」(「中国の歴史」第二十八回参照―本誌一九八一年四月号)とならんで、封建統治下の中国における「花の時代」に数えられている。この時代がおさめた特筆すべき業績として、史書...
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清朝の前期、康煕(こうき)帝から乾隆(けんりゆう)帝までの百三十余年(一六六二~一七九五)を、史書は「康乾の盛世」という。「康乾の盛世」は、漢初期の「文景の治」(「中国の歴史」第十二回参照―本誌一九七九年十二月号)、唐初期の「貞観の治」(「中国の歴史」第二十八回参照―本誌一九八一年四月号)とならんで、封建統治下の中国における「花の時代」に数えられている。この時代がおさめた特筆すべき業績として、史書...