一六四四年は、明(みん)、清(しん)の歴史にとって多事多端な年であった。三月―北京陥落、明朝崩壊。四月―闖王李自成北京にて皇帝就位、だが翌日都落ち。五月―順治帝北京遷都、大清王朝誕生。同じく五月―南明の金陵朝廷成立。このあと、清朝は数十万の兵をくりだして、黄河をわたり、長江(揚子江)を越えて全国併合の挙にでる。異民族の侵入を前にした漢族は、武器をとってたち向かい、中国の大地は血で染められたのである...
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一六四四年は、明(みん)、清(しん)の歴史にとって多事多端な年であった。三月―北京陥落、明朝崩壊。四月―闖王李自成北京にて皇帝就位、だが翌日都落ち。五月―順治帝北京遷都、大清王朝誕生。同じく五月―南明の金陵朝廷成立。このあと、清朝は数十万の兵をくりだして、黄河をわたり、長江(揚子江)を越えて全国併合の挙にでる。異民族の侵入を前にした漢族は、武器をとってたち向かい、中国の大地は血で染められたのである...