蒙古大砂漠の南北は、何千年来、さながら史劇の舞台のように、つぎつぎと騎馬民族が駿馬に鞭打って現われ、一場また一場、雄壮な物語を演じていった。まず登場するのが匈奴と東胡、つづいて鳥桓と鮮卑である。拓跋鮮卑が登場したかと思うと、こんどは鉄弗が出てきて間奏曲を演じる。鮮卑史劇がまだ終わらないうちから、舞台裏では突厥がどらや太鼓を叩きはじめている。やがて契丹、党項(タングート)、女真、それにジンギスカンの...
Please login first!
蒙古大砂漠の南北は、何千年来、さながら史劇の舞台のように、つぎつぎと騎馬民族が駿馬に鞭打って現われ、一場また一場、雄壮な物語を演じていった。まず登場するのが匈奴と東胡、つづいて鳥桓と鮮卑である。拓跋鮮卑が登場したかと思うと、こんどは鉄弗が出てきて間奏曲を演じる。鮮卑史劇がまだ終わらないうちから、舞台裏では突厥がどらや太鼓を叩きはじめている。やがて契丹、党項(タングート)、女真、それにジンギスカンの...