カラー参照「歩揺」、歩をはこぶにつれて揺れるかんざし、今では古めかしい言葉だが、漢や魏の時代には流行の先端だった名詞だ。歩揺は冠の飾りで、後漢(二五~二二〇)の宮廷を描写した文の中にもうそれが出ている。皇太后は行啓のとき歩揺をつけており、はなやかに山の趣をかたどった冠には、山や樹木や飛ぶ鳥走る獣を飾り、歩めば山が揺れ樹木がそよぎ鳳凰が飛び鹿がはね、珠玉宝石のさわやかな音がしたと。後漢の末年近くには...
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カラー参照「歩揺」、歩をはこぶにつれて揺れるかんざし、今では古めかしい言葉だが、漢や魏の時代には流行の先端だった名詞だ。歩揺は冠の飾りで、後漢(二五~二二〇)の宮廷を描写した文の中にもうそれが出ている。皇太后は行啓のとき歩揺をつけており、はなやかに山の趣をかたどった冠には、山や樹木や飛ぶ鳥走る獣を飾り、歩めば山が揺れ樹木がそよぎ鳳凰が飛び鹿がはね、珠玉宝石のさわやかな音がしたと。後漢の末年近くには...