「五禽戯」は、中国後漢の名医、華佗(かだ)(?~二〇八)があみだした「導引」(健身法)である。動作は、五種の禽獣の姿態をまねたもの。―獲物にとびかかろうとする虎、のびのびと首をのばす鹿、のそりのそり歩く熊、機敏に餌をあさる猿、翼を広げて翔ぶ鳥。体操と療法を結びつけることによって、体を鍛え、病気を予防·治療するのが目的である。千八百年も前にあみだされたわけだから、「五禽戯」はその長い発展の過程で、数...
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「五禽戯」は、中国後漢の名医、華佗(かだ)(?~二〇八)があみだした「導引」(健身法)である。動作は、五種の禽獣の姿態をまねたもの。―獲物にとびかかろうとする虎、のびのびと首をのばす鹿、のそりのそり歩く熊、機敏に餌をあさる猿、翼を広げて翔ぶ鳥。体操と療法を結びつけることによって、体を鍛え、病気を予防·治療するのが目的である。千八百年も前にあみだされたわけだから、「五禽戯」はその長い発展の過程で、数...