中国における書物装丁の歴史は長い。書物は時代によって材料を異にするから、装丁とその名称もそれぞれ違い、歴史順によれば、つぎのように大別することができる。編秦·漢時代の書物は主として簡策であり、竹片または木板を材料にし、孔をあけて牛皮のひもでつづる。これを「編」あるいは「篇」という。巻(布地類)簡策の時代よりやや後の時代の書物は帛書と呼び、布地に書いたものである。一帛書は一篇ごとに軸をつけて、巻いて...
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中国における書物装丁の歴史は長い。書物は時代によって材料を異にするから、装丁とその名称もそれぞれ違い、歴史順によれば、つぎのように大別することができる。編秦·漢時代の書物は主として簡策であり、竹片または木板を材料にし、孔をあけて牛皮のひもでつづる。これを「編」あるいは「篇」という。巻(布地類)簡策の時代よりやや後の時代の書物は帛書と呼び、布地に書いたものである。一帛書は一篇ごとに軸をつけて、巻いて...