「貴ぶべきは胆、求むる所は魂」、これは、中国美術家協会副主席で中国画研究院院長の李可染氏が、山水画の創作についてしばしば述べている透徹した言葉である。長期の探索と実践の中で凝縮されたこの肺腑の言は、創作のかなめを射るものだと私は感じており、つねづね反省させられている。一九五四年のことだが、北京の北海公園の湖心の山頂にある悦心殿という小さい建物で、李可染、張仃、羅銘の三人の、山水画写生展が開かれた。...
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「貴ぶべきは胆、求むる所は魂」、これは、中国美術家協会副主席で中国画研究院院長の李可染氏が、山水画の創作についてしばしば述べている透徹した言葉である。長期の探索と実践の中で凝縮されたこの肺腑の言は、創作のかなめを射るものだと私は感じており、つねづね反省させられている。一九五四年のことだが、北京の北海公園の湖心の山頂にある悦心殿という小さい建物で、李可染、張仃、羅銘の三人の、山水画写生展が開かれた。...