黄庭堅(一〇四五~一一〇五)、字(あざな)は魯直、晩年は浩翁と号した。洪州分寧(江西省修水)の人である。初めて潜山の山谷寺石中澗に遊んだ時、そこの泉石に魅入られたことから、山谷道人とも称した。彼は、宋代の著名な文学家、江西詩派の始祖として、張文潜、晁無答、秦少游らとともに「蘇門四学士」と呼ばれているが、詩文と禅学において抜群であったため、蘇軾とならべて「蘇黄」とも称される。黄庭堅は、年少の頃蘇軾を...
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黄庭堅(一〇四五~一一〇五)、字(あざな)は魯直、晩年は浩翁と号した。洪州分寧(江西省修水)の人である。初めて潜山の山谷寺石中澗に遊んだ時、そこの泉石に魅入られたことから、山谷道人とも称した。彼は、宋代の著名な文学家、江西詩派の始祖として、張文潜、晁無答、秦少游らとともに「蘇門四学士」と呼ばれているが、詩文と禅学において抜群であったため、蘇軾とならべて「蘇黄」とも称される。黄庭堅は、年少の頃蘇軾を...