中国の旧貨幣である金や銀の元宝を数えるのに「錠」という単位が使われたが、一錠の重さは同じではなく、五両、十両のものや、大は五十両のものまであった。ところで、「錠」は墨を数える単位としても使われている。一塊りの墨を墨一錠と呼ぶのは、中国では墨を金や銀と同じように貴重視したからで、これには歴史的ないわれがある。唐代には、墨はその“挺直(まつすぐ)”な外観から「挺」の単位で数えた。とりわけ当時の有名な職...
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中国の旧貨幣である金や銀の元宝を数えるのに「錠」という単位が使われたが、一錠の重さは同じではなく、五両、十両のものや、大は五十両のものまであった。ところで、「錠」は墨を数える単位としても使われている。一塊りの墨を墨一錠と呼ぶのは、中国では墨を金や銀と同じように貴重視したからで、これには歴史的ないわれがある。唐代には、墨はその“挺直(まつすぐ)”な外観から「挺」の単位で数えた。とりわけ当時の有名な職...