杭州湾南岸の明と暗昨年の九月はじめ、杭州から寧波行きの列車にのった。寧波市の西約二五キロのところに、新石器時代の河姆渡(かばと)遺跡がある。正確にいえば浙江省寧波地区余姚県羅江人民公社東方紅大隊河姆渡村。ここで一九七三年いらい、七千年前までさかのぼる集落跡が発掘され、しかもおびただしい籾(もみ)の堆積までが出土しているのだ。中国の新石器時代の歴史を大きく書きかえた、その現場を、この目で見てみようと...
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杭州湾南岸の明と暗昨年の九月はじめ、杭州から寧波行きの列車にのった。寧波市の西約二五キロのところに、新石器時代の河姆渡(かばと)遺跡がある。正確にいえば浙江省寧波地区余姚県羅江人民公社東方紅大隊河姆渡村。ここで一九七三年いらい、七千年前までさかのぼる集落跡が発掘され、しかもおびただしい籾(もみ)の堆積までが出土しているのだ。中国の新石器時代の歴史を大きく書きかえた、その現場を、この目で見てみようと...