簡便で科学的な計算器具であるそろばんは、元朝(一二七一~一三六八年)初期に、古い計算法(当時は細い竹の棒、細い鉄の棒、象牙の細片などで計算していた)の基礎の上に発展し、変化してきたものだ。けたは九本と一一本の二種類のはかに、開法専用のけた八一本のそろばんもあった。明朝(一三六八~一六四四年)になると、けた一三本で、上と下を梁でしきり梁上二珠、梁下五珠にしたものが現われた。現在使われているそろばんに...
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簡便で科学的な計算器具であるそろばんは、元朝(一二七一~一三六八年)初期に、古い計算法(当時は細い竹の棒、細い鉄の棒、象牙の細片などで計算していた)の基礎の上に発展し、変化してきたものだ。けたは九本と一一本の二種類のはかに、開法専用のけた八一本のそろばんもあった。明朝(一三六八~一六四四年)になると、けた一三本で、上と下を梁でしきり梁上二珠、梁下五珠にしたものが現われた。現在使われているそろばんに...