「灯花」(あかりのはな)という中国の民話に出合ったのは、いまから七年前のことです。そのころ、私たち夫婦の生活は破滅の一歩手前でした。当時の生活を語るのは、かつての配偶者に対する悪口になりかねませんので、詳しくは申し上げませんが、ともかく夫との生活に傷つき、生活苦にあえいでいたことは事実です。そして、家の中のお金はもちろん、子どもたちの竹筒の中の僅かな貯金も消えてしまった頃、私は「灯花」に出合ったの...
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「灯花」(あかりのはな)という中国の民話に出合ったのは、いまから七年前のことです。そのころ、私たち夫婦の生活は破滅の一歩手前でした。当時の生活を語るのは、かつての配偶者に対する悪口になりかねませんので、詳しくは申し上げませんが、ともかく夫との生活に傷つき、生活苦にあえいでいたことは事実です。そして、家の中のお金はもちろん、子どもたちの竹筒の中の僅かな貯金も消えてしまった頃、私は「灯花」に出合ったの...