四月五日の清明節(ことしは旧暦三月十二日)―この前後の気候は温和で、楊柳が軽やかに風になびき桃や杏の花がいっせいに咲いて、すこぶる心よい気分になる。それで古代から、この時期に祖先のお墓参り、「掃墓」をする習慣がつづいている。墓は大てい郊外の、草木の繁茂しているところにあるので、この行事を俗に“踏青(ターチン)”ともいう。事実上、墓参りにかこつけて風光明媚な季節にピクニックにゆくわけである。“踏青”...
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四月五日の清明節(ことしは旧暦三月十二日)―この前後の気候は温和で、楊柳が軽やかに風になびき桃や杏の花がいっせいに咲いて、すこぶる心よい気分になる。それで古代から、この時期に祖先のお墓参り、「掃墓」をする習慣がつづいている。墓は大てい郊外の、草木の繁茂しているところにあるので、この行事を俗に“踏青(ターチン)”ともいう。事実上、墓参りにかこつけて風光明媚な季節にピクニックにゆくわけである。“踏青”...