ある金持ちが仙人呂洞賓を深く信じていた。そのまごころにうたれた呂洞賓は、ある日、彼の家にやってきて、目の前で指を使って石を金に変え、「この金塊をくれてやろう」といった。金持ちは首を横にふって、「いりませぬ」と答えた。小さすぎるのが気にいらないのだなとおもった呂洞賓は、こんどは大きな石を指さして金に変えてやった。だがそれでも金持ちは首を横にふって、いらないという。この男は黄金などには目もくれぬ、それ...
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ある金持ちが仙人呂洞賓を深く信じていた。そのまごころにうたれた呂洞賓は、ある日、彼の家にやってきて、目の前で指を使って石を金に変え、「この金塊をくれてやろう」といった。金持ちは首を横にふって、「いりませぬ」と答えた。小さすぎるのが気にいらないのだなとおもった呂洞賓は、こんどは大きな石を指さして金に変えてやった。だがそれでも金持ちは首を横にふって、いらないという。この男は黄金などには目もくれぬ、それ...