カラー参照臼(うす)、杵(きね)といえば、日常よくみかける用具である。薬店では薬をつくのに、農家では米つきに使うのに、昔も今もかわりがない。が、今月の古文物欄に紹介する玉臼(きゆう)(高さ二三·二センチ、口径一六センチ)と玉杵(しよ)(長さ二八センチ、径七センチ)は、薬をくだくものでもなければ米をつくものでもない、それは、書道、絵画、染絹用などに使う朱砂をすりつぶすものである。なぜ朱砂をすりつぶす...
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カラー参照臼(うす)、杵(きね)といえば、日常よくみかける用具である。薬店では薬をつくのに、農家では米つきに使うのに、昔も今もかわりがない。が、今月の古文物欄に紹介する玉臼(きゆう)(高さ二三·二センチ、口径一六センチ)と玉杵(しよ)(長さ二八センチ、径七センチ)は、薬をくだくものでもなければ米をつくものでもない、それは、書道、絵画、染絹用などに使う朱砂をすりつぶすものである。なぜ朱砂をすりつぶす...