明朝は、洪武帝の開国(一三六八年)から鄭和(一三七一~一四三五年)の遠洋航海のころまでの七十年近くにわたって、その国勢を伸ばし全盛期にあった。しかし、その後の二百余年には、内外ともに多くの難題をかかえ衰退の一途をたどる。この間に改革を志す賢相もあらわれたが、大勢はいかんともしがたく、一六四四年にその末日を迎える。今回は、明朝の内憂、外患をとりあげてみよう。青白を人間(ひとのよ)に留めん―明朝の外患...
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明朝は、洪武帝の開国(一三六八年)から鄭和(一三七一~一四三五年)の遠洋航海のころまでの七十年近くにわたって、その国勢を伸ばし全盛期にあった。しかし、その後の二百余年には、内外ともに多くの難題をかかえ衰退の一途をたどる。この間に改革を志す賢相もあらわれたが、大勢はいかんともしがたく、一六四四年にその末日を迎える。今回は、明朝の内憂、外患をとりあげてみよう。青白を人間(ひとのよ)に留めん―明朝の外患...