旧暦の十月一日(新暦では、今年は十一月十五日)は二十四節気の一つに入っていず、祝祭日でもないが、この日から冬に入るので昔から重んじられている。この日がくると、人びとは冬用の綿入れを着、どの家でも暖炉の火を入れる。また、郊外に墓まいりをして、祖先のために「送寒衣」(紙製の衣服、帽子、くつ、くつ下などをもやして死者に冬着をおくる行事)をおこなう。それで昔から「十月一、穿棉衣。十月朔、生炉火」といわれて...
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旧暦の十月一日(新暦では、今年は十一月十五日)は二十四節気の一つに入っていず、祝祭日でもないが、この日から冬に入るので昔から重んじられている。この日がくると、人びとは冬用の綿入れを着、どの家でも暖炉の火を入れる。また、郊外に墓まいりをして、祖先のために「送寒衣」(紙製の衣服、帽子、くつ、くつ下などをもやして死者に冬着をおくる行事)をおこなう。それで昔から「十月一、穿棉衣。十月朔、生炉火」といわれて...