鐘は中国古代の礼楽器だったが、唐代に至り、帝王の権力と地位を象徴するものとなった。仏教伝来以後は、寺院の時報や、集合、仏事の合図に使われるようになった。鐘はこのような長い歴史をもっており、現存する古鐘は多いが、特色のあるものをいくつか紹介すると―陝西省鄜県の宝室寺の銅鐘。これは重さ千五百キロ、飛天や、朱雀、竜、虎などの図案がほどこされ、唐の貞観三年(紀元六二九年)の鋳造で、現存する古鐘の中でもっと...
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鐘は中国古代の礼楽器だったが、唐代に至り、帝王の権力と地位を象徴するものとなった。仏教伝来以後は、寺院の時報や、集合、仏事の合図に使われるようになった。鐘はこのような長い歴史をもっており、現存する古鐘は多いが、特色のあるものをいくつか紹介すると―陝西省鄜県の宝室寺の銅鐘。これは重さ千五百キロ、飛天や、朱雀、竜、虎などの図案がほどこされ、唐の貞観三年(紀元六二九年)の鋳造で、現存する古鐘の中でもっと...