二羽のカラスがひとつの巣にいっしょに住んでいた。秋になり、山に木の実や果物が熟すと、二羽のカラスはせっせとそれを巣に運び、これは冬ごもりの食糧にするのだから、食べないことにしようと約束した。日がたつにつれ、それは風に乾いて、かさが低くなり、はじめ巣の中いっぱいにあったのが、半分ほどになってしまった。そこで、くいしんぼのカラスはもう一羽のカラスに疑いをかけ、「いやしい奴め、なぜ盗み食いをするんだ!」...
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二羽のカラスがひとつの巣にいっしょに住んでいた。秋になり、山に木の実や果物が熟すと、二羽のカラスはせっせとそれを巣に運び、これは冬ごもりの食糧にするのだから、食べないことにしようと約束した。日がたつにつれ、それは風に乾いて、かさが低くなり、はじめ巣の中いっぱいにあったのが、半分ほどになってしまった。そこで、くいしんぼのカラスはもう一羽のカラスに疑いをかけ、「いやしい奴め、なぜ盗み食いをするんだ!」...