『易経』の中に、「乾道は男を成し、坤道は女を成す」ということばがある。北京の故宮にある内廷の三殿―乾清宮、交泰宮、坤寧宮はこの考え方にもとづいて命名され、配置され、使用された。すなわち、乾清宮は“天”を象徴し、坤寧宮は“地”を象徴している。両殿の間に交泰殿があるが、これは同じく『易·泰卦』の「象に曰く、天地交わるは泰なり」(天と地とが和合することで、万物は生成発展するという意味)という考えからきて...
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『易経』の中に、「乾道は男を成し、坤道は女を成す」ということばがある。北京の故宮にある内廷の三殿―乾清宮、交泰宮、坤寧宮はこの考え方にもとづいて命名され、配置され、使用された。すなわち、乾清宮は“天”を象徴し、坤寧宮は“地”を象徴している。両殿の間に交泰殿があるが、これは同じく『易·泰卦』の「象に曰く、天地交わるは泰なり」(天と地とが和合することで、万物は生成発展するという意味)という考えからきて...