宋の太宗趙光義(九三九~九九七)は大臣たちに命じて『太平編類』(『太平御覧』ともいう)という一種の百科全書を編集させた。全巻合わせて千巻、五十五部門に分かれ、編集にあたって引用した書物は千六百種にのぼった。完成後、趙光義は大満足で、毎日欠かさず二巻ずつ読んだ。ある太監が不思議に思って、なぜ毎日これを読まれるのですかとたずねたところ、趙光義はいった。「この書物の内容は非常にゆたかだ。ページをめくりさ...
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宋の太宗趙光義(九三九~九九七)は大臣たちに命じて『太平編類』(『太平御覧』ともいう)という一種の百科全書を編集させた。全巻合わせて千巻、五十五部門に分かれ、編集にあたって引用した書物は千六百種にのぼった。完成後、趙光義は大満足で、毎日欠かさず二巻ずつ読んだ。ある太監が不思議に思って、なぜ毎日これを読まれるのですかとたずねたところ、趙光義はいった。「この書物の内容は非常にゆたかだ。ページをめくりさ...