〈中心見ひらきページ参照〉中国の伝統絵画は一般に、人物、山水、花鳥の三科に分けられる。人物画の起こりと成熟はもっとも早く、ついで山水画、さらに花鳥画がつづいた。花鳥画は唐代(六一八~九〇七)に始まる。記録によれば、当時、花鳥画のたぐいをえがくことのできた画家は二十余人、なかでも晩唐に出た辺鸞(へんらん)と刁光胤(ちようこういん)はもっとも知られている。だが、唐代の花鳥画はまだ初歩の段階にあったとい...
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〈中心見ひらきページ参照〉中国の伝統絵画は一般に、人物、山水、花鳥の三科に分けられる。人物画の起こりと成熟はもっとも早く、ついで山水画、さらに花鳥画がつづいた。花鳥画は唐代(六一八~九〇七)に始まる。記録によれば、当時、花鳥画のたぐいをえがくことのできた画家は二十余人、なかでも晩唐に出た辺鸞(へんらん)と刁光胤(ちようこういん)はもっとも知られている。だが、唐代の花鳥画はまだ初歩の段階にあったとい...