さる七月一日、中国共産党は創立六十周年を迎えた。苦難と栄光、その激動のなかを、ごく普通のひとりの人間がどう生きどう感じてきたか。これは少年時代から党によって育まれた本誌一記者の体験である。孫記者は、抗日戦争のさなか、九歳のとき、郷里の山東省ではじめて八路軍に接し、児童団に入って救国活動に参加した。抗戦勝利後、土地改革運動のなかで改めて中国農民の悲惨な運命と貧しさの根源を知り、一九四六年、十七歳で入...
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さる七月一日、中国共産党は創立六十周年を迎えた。苦難と栄光、その激動のなかを、ごく普通のひとりの人間がどう生きどう感じてきたか。これは少年時代から党によって育まれた本誌一記者の体験である。孫記者は、抗日戦争のさなか、九歳のとき、郷里の山東省ではじめて八路軍に接し、児童団に入って救国活動に参加した。抗戦勝利後、土地改革運動のなかで改めて中国農民の悲惨な運命と貧しさの根源を知り、一九四六年、十七歳で入...