晋代(二六五~四二〇)に、衛玠(えいかい)という人がいた。学問があるばかりか美男子で、白玉(はくぎよく)のように美しいとまでいわれた。衛玠の母方のおじ王済は、武官で、驃騎将軍という職についていた。彼も美貌で有名だったが、ある日、衛玠と同席して、つくづく衛玠にはおよばないとさとり、「彼がそばにいると、まったく、珠玉、側(カタワラ)ニアレバ、ワガ形穢ナルヲ覚ユというところで、私はあまりにもみすぼらしい...
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晋代(二六五~四二〇)に、衛玠(えいかい)という人がいた。学問があるばかりか美男子で、白玉(はくぎよく)のように美しいとまでいわれた。衛玠の母方のおじ王済は、武官で、驃騎将軍という職についていた。彼も美貌で有名だったが、ある日、衛玠と同席して、つくづく衛玠にはおよばないとさとり、「彼がそばにいると、まったく、珠玉、側(カタワラ)ニアレバ、ワガ形穢ナルヲ覚ユというところで、私はあまりにもみすぼらしい...