「先有潭柘寺,後有北京城」という古くからの言葉があるが、これは北京の西の郊外にある潭柘寺が北京城よりはるかに長い歴史を持っていることを意味している。さて、この寺を訪れる人びとはみな、「石魚」を見、その金か銅かとまがいそうな澄んだ音色を聞こうとするのだが、その「石魚」というのは、長さ約一メートル、重さ百五〇キロで、寺の竜王殿の廊下に掛かっている。離れた所から見ると銅製のように見え、打つと硬質の音がひ...
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「先有潭柘寺,後有北京城」という古くからの言葉があるが、これは北京の西の郊外にある潭柘寺が北京城よりはるかに長い歴史を持っていることを意味している。さて、この寺を訪れる人びとはみな、「石魚」を見、その金か銅かとまがいそうな澄んだ音色を聞こうとするのだが、その「石魚」というのは、長さ約一メートル、重さ百五〇キロで、寺の竜王殿の廊下に掛かっている。離れた所から見ると銅製のように見え、打つと硬質の音がひ...