にんにくは昔から中国人の食生活には、なくてはならぬものだ。北京の崇文門外、いまの新橋ホテルの近くには、かつてにんにくの市さえあり、それがなくなったいまでも、その通りを「蒜市口(スワンスーコ)」(蒜はにんにくのこと)と呼んでいる。毎年六月中旬前後、新しいにんにくが出まわるころになると、北部では葉をつけたままのにんにくをまとめて買う家が多い。その一部を糖蒜(タンスワン)や糖酢蒜(タンツウスワン)にした...
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にんにくは昔から中国人の食生活には、なくてはならぬものだ。北京の崇文門外、いまの新橋ホテルの近くには、かつてにんにくの市さえあり、それがなくなったいまでも、その通りを「蒜市口(スワンスーコ)」(蒜はにんにくのこと)と呼んでいる。毎年六月中旬前後、新しいにんにくが出まわるころになると、北部では葉をつけたままのにんにくをまとめて買う家が多い。その一部を糖蒜(タンスワン)や糖酢蒜(タンツウスワン)にした...