カラー参照原始氏族制社会の陶器は、往々にして神秘的な色彩をもっているが、この亀形提梁壺(亀の形をし、把手が上についている―中心グラフ裏参照)のように、その神秘的色彩によって人に名状しがたい恍惚感を与える古陶もまれであろう。神秘といえば、まずその造型がひじょうに人目をひく。丸い輪を平らに置いた形状で、前方に注ぎ口、上部に把手、下方に四本の足がついている。高さは一〇·五センチ、注ぎ口から後尾まで二〇·...
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カラー参照原始氏族制社会の陶器は、往々にして神秘的な色彩をもっているが、この亀形提梁壺(亀の形をし、把手が上についている―中心グラフ裏参照)のように、その神秘的色彩によって人に名状しがたい恍惚感を与える古陶もまれであろう。神秘といえば、まずその造型がひじょうに人目をひく。丸い輪を平らに置いた形状で、前方に注ぎ口、上部に把手、下方に四本の足がついている。高さは一〇·五センチ、注ぎ口から後尾まで二〇·...