最近、よく町をぶらついていて気づくのは、北京の繁華街、前門と菜市口の一帯に、灰色の木造の建物が一軒また一軒と出現していることだ。建物自体はなんの変哲もない、板で囲っただけのプレハブの建物なのだが、人目をひくのは建物に出入りする人の流れがひきもきらないうえに、いつも黒山の人だかりがしていることだ。北京っ子は、むかしからヤジ馬根性がある。町を歩いていてなにかあるとなると、さっそく足を止める。すぐに立ち...
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最近、よく町をぶらついていて気づくのは、北京の繁華街、前門と菜市口の一帯に、灰色の木造の建物が一軒また一軒と出現していることだ。建物自体はなんの変哲もない、板で囲っただけのプレハブの建物なのだが、人目をひくのは建物に出入りする人の流れがひきもきらないうえに、いつも黒山の人だかりがしていることだ。北京っ子は、むかしからヤジ馬根性がある。町を歩いていてなにかあるとなると、さっそく足を止める。すぐに立ち...