この写真は、山東省濰坊(ウエイフアン)工芸美術研究所を見学したときにとった、複製品の「馬踏飛燕」(飛燕を踏む奔馬)である。これは緑青におおわれた青銅の奔馬で、三本の足は空をけり、右のひづめは、翼をひろげた飛燕を踏んでいる。一面の緑青は、いま出土したばかりの文物のようだが、実はこれは、世界的に知られる中国古代青銅芸術の逸品、馬踏飛燕の複製品である。実物は東漢(二五~二二〇年)時代の副葬品で、一九六九...
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この写真は、山東省濰坊(ウエイフアン)工芸美術研究所を見学したときにとった、複製品の「馬踏飛燕」(飛燕を踏む奔馬)である。これは緑青におおわれた青銅の奔馬で、三本の足は空をけり、右のひづめは、翼をひろげた飛燕を踏んでいる。一面の緑青は、いま出土したばかりの文物のようだが、実はこれは、世界的に知られる中国古代青銅芸術の逸品、馬踏飛燕の複製品である。実物は東漢(二五~二二〇年)時代の副葬品で、一九六九...