成語「一鼓作気」の出典は『左伝』である。春秋時代、中国は十いくつかの小国に分かれていた。紀元前六八四年、強大な齊国が弱小の魯国に進攻した。魯の荘公と軍師曹劌(そうけい)は大軍をひきいて前線におもむいた。齊と魯の軍隊は長勺で会戦し、まず齊の軍隊が太鼓をたたいて攻めてこようとした。荘公はすぐにも反撃しようとしたが、曹劌はとめて、もう少し待つようにと言った。そうして齊の軍隊の太鼓の音を三度きいてから、自...
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成語「一鼓作気」の出典は『左伝』である。春秋時代、中国は十いくつかの小国に分かれていた。紀元前六八四年、強大な齊国が弱小の魯国に進攻した。魯の荘公と軍師曹劌(そうけい)は大軍をひきいて前線におもむいた。齊と魯の軍隊は長勺で会戦し、まず齊の軍隊が太鼓をたたいて攻めてこようとした。荘公はすぐにも反撃しようとしたが、曹劌はとめて、もう少し待つようにと言った。そうして齊の軍隊の太鼓の音を三度きいてから、自...